the atmosphere of Russia  「ラフマニノフ」

ラフマニノフ


高校の頃、学校が終わって電車に乗って帰宅する時、
冬だと、もう少し薄暗くて積雪もあったりして。

その中を山の方へ向かって歩いて帰るのですが、
いつも頭の中には、あのラフマニノフの「ピアノ協奏曲No.2」が流れてました。
どれだけ田舎に住んでたんだよって話ですが(笑)


ロシアの作曲家で「パガニーニの主題による狂詩曲」とか「ヴォガリーズ」を書いた人・・・ということくらいはボンヤリ知っていましたが、
イマイチどういう人だったのかは把握してなかったので、久しぶりに街中の映画館へ行って観てきました。



映画はラフマニノフの亡命先のアメリカ、カーネギーホールでの演奏会から始まります。
超絶的ピアノ演奏と、ロシアの広大な大地が目の前に浮かぶような名曲でラフマニノフは大成功をおさめ、次々と数百もの演奏会をこなしていきます。

が、同時に商業ベースに則った演奏活動に疲弊し、演奏家としては成功を続けるも、作曲活動は全くできなくなります。

「・・・曲が書けないんだ。(ロシアとは)空気が変わったからかな・・・」

そんな中、故郷ロシアで咲き乱れていたライラックの花束が彼の元に送られてきます。
ラフマニノフにとって幼い幸せだった頃の思い出や、初恋のアンナ、革命家のマリアンナとの恋愛の象徴だったライラック。
贈り主不明のその花束が届くたび、ラフマニノフは音楽への情熱がよみがえってくるのですが・・・。


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2008/05/09(金) | cinema | トラックバック(0) | コメント(0)

心に突き刺さるのは痛みだけじゃない 「セクシーボイスアンドロボ」

セクシーボイスアンドロボBOX
セクシーボイスアンドロボBOX

変幻自在の声を操る中2のニコ(=大後寿々花ちゃん)と、女好きでロボット・オタク(かなり重症)の会社員ロボ(=松山ケンイチさん)。
この2人がスパイとして難事件・珍事件を解決していく・・・というか、巻き込まれていく冒険活劇。

一見、ありきたりなB級アクションドラマのように思えました。
実際、エピソードのひとつひとつを見ていくと、そんな秀逸な練りに練りこんだお話ではないのです。
リアリティーも乏しいし、度肝を抜かれるようなオドロキも筋書きの中には見当たりません。


が、すっごくいい。
ナニ?コレ?? こんな話だったの?? って思うくらいメチャクチャよかったです。



人が人の中で生きていくのを描くには、ビルを飛び越えさせる必要もないし、豪華客船を沈めることもしなくてイイんだって。
フツーの生活の中の、よーく考えてみればちょっと調子っぱずれだったり、後で振り返ってみると打ち身のようなジワっとした痛みに、思い出とか人との関わりとかがあったりする。
そんなコトを教えてくれました。

そして人は誰でも多面体であるということ。
てんで冴えないんだけど、ピュアな恋心を隠しもってたり。
涼しい顔して腹黒いのに、一番星みたいな真実を告げたり。

そんなキラキラした人間模様を、時に大ウケして爆笑した時もあれば、
予測してなかった落涙に自分でもビックリしたりして。

あぁ、もっと早くこのDVD、借りときゃ良かったなぁ〜〜、と悔やみました。

娘が中学生くらいになったら一緒にまた観ると思います



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2008/04/26(土) | cinema | トラックバック(0) | コメント(2)

Rewind it! Judge things subjectively ! 「バンテージ・ポイント」

V/P


「謎解き」のつもりでけっこう肩に力が入った状態で観に行ったのですが(笑)、
あれ?ちょっと違ったかしら??というのが第一印象でした。

うーん、どっちかというとアクション映画として臨んだほうがスンナリと入れたかも。
でも映画としての面白さは文句なしです。

前半、観客は「目撃者」として大統領の狙撃場面を何度も何度も巻き戻しされて目撃します。
それぞれの登場人物の固有の視線から。
この辺りがかなり面白かったです。
予兆のような「お、これは!」と思わせる場面がそれぞれ出てきてて。

で、後半、その記憶を複雑に上手く組み合わせて「答え合わせ」になるのかなと思っていたのですが、
一気に回答ビデオが怒涛のごとく流されてしまいました(笑)

そしてもうダメだと思っていたラスト。
ムダなキャラはいなかったんですね。
その意味では、なかなか面白かったです。
時間も90分とちょうどイイ感じでした。






2008/03/22(土) | cinema | トラックバック(0) | コメント(2)

もう少しこの世界で生きてみたくなりました 「L change the WorLd」

L2


凄く観たかったんです、これ。
でも、とりあえずお仕事が一区切りしたら、そのご褒美にしようってガマンしてました。
その甲斐あってワタシ的には大満足。

正直、本家の「DEATH NOTE」では、「いつの間にそのコトに気付けたん??」と百発百中、驚くほどLが真実を見抜いてしまったり、ノートのルールが都合良く変わっていったりと、ストーリーはあまり好きになれませんでしたが、キラとLのキャラクターは面白かったです。

当然あのスピン・オフなので、賛否両論ある作品になってしまいますけど、
この作品の功罪の罪の一つは、これ以上「L」を主人公においた作品は撮れないということじゃないでしょうか。
できれば、あのエキセントリックなLのままで、「DEATH NOTE」以前のエピソードを一つ観たかったなぁというのは、贅沢なお願いですね(笑)



事件を解決する(= L にとってはゲームに勝利する)ために自分の名前をデス・ノートに書き込んでしまうくらい、L にとっては自分の命や未来は軽いものだったのが、「目の前の命をあきらめたくありません」と言ってしまうくらい熱血になってしまう今回の作品。
素直にそのキャラが変わっていく様を楽しめるのは、やはりあれだけ強烈な個性を2つの前作で見せたからだと思います。

今回の敵は凡庸な設定で、ストーリーの展開もこれと言って目新しいのはありません。
なので、焦点は一つだけ。
Lの、Lによる、Lのための作品。それさえ味わえれば作品として成功なのです。

ニアとなる少年に名前を自らつけた後、柔らかい夕日の中を歩いて帰るL。
自ら期限を切って残り数日の人生なのに、微笑んで「もう少しこの世界で生きてみたくなりました」と独白している場面。
生きることへ目覚めたLの感情の初々しさ、温かさに胸が詰まりました。



主演の松山ケンイチさんは「もうこれ以上、Lを演じるのはムリです」と言ったくらい、原作のLにソックリですね。
こんなハマリ役があることは役者さんとして幸せなのか分かりませんが、
この前後に撮ったであろう「人のセックスを笑うな」では最後までLと同じ白のシャツしか着てなかったのが気になりました(笑)
白の長袖シャツに青のライン入りのジャージで、「おー、Lがジャージ、はいてる!」って見てしまったのは、私だけじゃないと思います(笑)






2008/03/03(月) | cinema | トラックバック(0) | コメント(2)

奇跡のような永作さんの魅力 「人のセックスを笑うな」

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永作博美さんはもう10年以上も気になってる女優さんです。
最初TVで見かけたときは、まだカラカラとした笑顔の似合う、少女というより少年のような女優さんでした。

女性で30後半を過ぎてからこうも魅力的になる人ってめずらしい。
私がオトコだったら、絶対こういうタイプに夢中になって、振り回された挙句、捨てられて泣くに決まってる(笑)
この映画のユリちゃんもそういうタイプだ。

おおらか過ぎるのか、懐が深すぎるのか。
そういう人って、オトコでもオンナでも「脇が甘い」なんて程度じゃなくて、「脇が無防備過ぎ」で、
スッカスカだから、通り過ぎることはできても誰もその人を捕らえることができない。

そういうユリちゃんに恋して有頂天になるみるめ君、気持ちは痛いくらい分かるけど、その恋は成就するわけないよ。

その点、えんちゃんは、エライ。
ちゃんとユリちゃんに復讐してる。ささやかだけど。
あの個展でお菓子をむさぼり食ってた時は思わず拍手してしまった。

何か凄い事件が起こるでもなく、ただ淡々と過ぎていく日々。
キャスティングの妙で、まったく飽きずに観ることができました。



2008/02/15(金) | cinema | トラックバック(0) | コメント(0)

R−9の地球の旅 「EARTH」

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連休中、コレといってお休みらしいことをしてやれなかったんですが。
この映画だけは大きな画面でみたいねと、家族で観に行きました。

評判に違わず、見ごたえはありました。
正直、子どもの頃からドキュメンタリー番組は見慣れてるので、どの動物の画面にもデジャブ感は否めないのですが、
大きな広いところからの視点での撮り方は、広大な砂漠の砂の一粒にも、世界的な瀑布の中の1滴にも、意思があるんじゃないかと思えるくらい、地球の「うねり」のようなものを感じられました。

地球温暖化にも主点はありますが、淡々とコメンタリーされており、みえみえのプロパガンダになってなかったのが、かえって後から色々と考えさせられました。

私たちが何気なく使っているレジ袋の1枚が、ホッキョクグマが踏みしめるはずの氷を1ミリ薄くしてるのかもしれない。
不要なクルマで出かけた排気ガスが、アフリカゾウが迷ってしまう砂漠を1キロ広めてしまうのかも。
そんな感じです。


連休ということもあって、割と広い劇場がほぼ満員で、私たちのように親子連れも多く見られました。
映画の途中で「あ、クマだ!」とか「ゾウさん、どうなっちゃうの?(涙)」って声が上がってて、それはそれで微笑ましかったのですが・・・。

私が観た感想では、この映画はあまり小さいお子さんには意味がないような気がします。
もちろん、子どもが見るべき大切な画面はたくさんあるのですが、全部は理解できない上に幼稚園児や小学校1、2年の子が見る必要が無いシーンも含まれてると思います。
多分、製作者側が意図しない方向で、この映画の印象が残ってしまうでしょう。
むしろ、その親御さんたちや、10代、20代の人が観ると受け取るものも多い映画だと感じました。

2008/02/12(火) | cinema | トラックバック(0) | コメント(2)

途中まで名作、後は自主制作レベル 「憑神」

憑神
憑神

ずっと前に原作で読んで、前評判は高かったし映画館で観る予定だったんだけど、何故かご縁が無くて。
そのまんまだった作品です。やっと観れました。

キャスティングは成功してるし、原作の雰囲気もほぼ忠実に再現されてるのですが・・・。
惜しいことに、最後の場面。
死神と、その死神を懐に抱いて死地に赴く主人公が全然違います。

いえ、原作と映画が違ってもそれは解釈とか表現の違いで構わないのですが、
多分ああも唐突に主人公が腹を括ってしまっては、中途半端な印象で終わってしまってるだろうなと。

死神が「アタイ、おじちゃんのこと、好きで好きで、どうしようもないのさっ!」とか絶叫した辺りで、ワタシ的にはこの映画は終わってしまいました(涙)
原作では主人公の彦次郎の決意がどう固まっていくのかが良く分かったのですが、(それと同時に死神のおつやを受け入れる意義を見つけていく様子なども)
映画では表現し切れないまま、エンディングに向かってしまいました。

それとあちこちで酷評されている、あのエンディング。
思わず目頭が熱くなってしまいました。

西田さんや香川さんの演技など見所はいっぱいあって、途中までほんといい映画だったのに。。。
ショック全開でした。

2008/01/14(月) | cinema | トラックバック(0) | コメント(0)

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