あいこで・しょ 「その日のまえに」

その日のまえに
その日のまえに

大晦日のお昼ごろAから電話があった。
「3日さー、オレそっち行ったら飯つくるから希望いって?」

ええ、ええ、そのつもりでおりますのよ。よろしくね(笑)

デザートまで作らすのかよ!と毒づいていたが、娘のリクエストなんだからと言うと途端にしょーがねーなぁ♪と明るく承諾した。

ふっ。まだまだチョロいわ(笑)

「で、さぁ。アレって読んだ?」
お、本題に入ったなと身構えるて「どの本?」と聞いてみると、、、


「東京タワー」

げー、やっぱりAも読んでいたのかーと苦笑い。そりゃ読むわな。
「アタシもその本にしよーかなーって、思ってたのよ。読んでる気はしてたんだけど」

絶対勝つ気でやったジャンケンでお互い「パー」を出してしまった。
「練り直しですな」「決まったらメールしよね。お互い(笑)」

電話を切ってからメモ帳に今年読んで、しかも泣けそうな本を書き出してみた。
・「きらきらひかる」 江國香織
・「ジェニイ」 ポール・ギャリコ
・「ノルウェイの森」 村上春樹
・「その日のまえに」 重松 清
・「あたしの一生」ー猫のダルシーの物語ー ディー・レディー
・「朗読者」 ベンハルト・シュリンク

あまりの少なさに愕然としてしまった。これじゃバカになる一方だ。
年々読む数が減っているなぁ。反省。
どれも好きな小説ばかりだけれど、多分、Aが自分からは選ばないだろう「その日のまえに」に決めた。
中編小説集のようにみえるこの本は、実は最初から最後までリンクした話になっている。その中でも私はとりわけヒア・カムズ・ザ・サンの「トシくん」が大好きだ。
それにしても重松さんの文章は凄い。雰囲気で書いてある小説ではなく、本当に彼は奥さんや友達、母親を亡くしているのかしら、と本気で思ってしまうくらいの現実味のある正確でウソの無い文章。
読んでいると実体験させられているような小説なので、号泣する道具というより、本の中の死者を登場人物と一緒に弔うような、そんな気持ちになる本。

メールで決まったよと教えるとAかららも「容疑者Xの献身」にしたと返事がきた。
マジで読みたくて、なるべくレビューも読まないようにしていた本なので凄く嬉しい。

ま、「トシくん」には負けると思うけど?(笑)

2006/01/02(月) | reading | トラックバック(0) | コメント(0)

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