あなたは白。
私は黒。
いつもそう。着る服の色から表情や印象まで。
永遠に混じることのない私たち。
私は黒。
いつもそう。着る服の色から表情や印象まで。
永遠に混じることのない私たち。
待ち合わせた駅でピックアップするRは、いつも日向の中に佇んでいる。
ちょっと眩しそうに、ちょっと照れたみたいな顔をして。
クリーム色のやわらかそうなフリースにピュア・ホワイトの上着の彼は物腰の柔らかい優しそうな人に見える。
実際、Rは優しい。
誰に対してもイジワルもしないし夜中でも人の相談にのってしまうような人。
でも意思は強固。
私は20年付き合ってRが決めたことを崩せたことがない。
私はRを見つけても手も振らず、「久しぶり」という声も意識して乾いた声にした。
オフショルダーの黒のニットに首元には灰褐色のグレー・ムーンストーンのネックレスの私は、可愛げの無いキツそうな性格に見えるだろう。
Rが微笑むたび片目を瞑ってムっとした顔をワザとしてみる。
私のコトを知り尽くしている彼の前では、どんなにイヤな女になっても平気。
だって最後には負けてしまうのが分かっているから。
今日も黒なの?
部屋に入って上着を脱ぎながらRがそう聞く。
「黒を選んでるんじゃなくて、黒が私を選んでしまうの」
そう言いながらクリーム色のフリースのRにハグしてもらう。
真綿に包まれたように気持ちよく、私の体の輪郭までもどんどん丸くなっていく。
私たちは一瞬だけ交差する直線みたいね。
こうして今、こんなに近くにいるのにまた次の瞬間から遠くに離れていってしまう。
それじゃぁ、、、、とRは答えた。
「グルっと一周したらまた会えるってコトじゃない?」
脱ぐのをためらっていた黒のストッキングは何の予告もなくRが破いてしまった。
私の高飛車なポーカフェイスも。
片方のピアスが外れたのも知らなかったし、いつの間にか外が雨になっているのも気づかなかった。
少しウトウトしている間にバスルームは湯気で満たされていた。
柔らかいオレンジ色明かりの中、Rがむせかるくらい湯気をたてて幸せそうにバスタブに入っている様子が分かる。
私を呼ぶために少し開けた戸から流れ出る白い湯気。
まだ眠いアタマを上げてバスルームへ行こうとしたら、何か黒い動物のようなものがベッドの脇に横たわっているのが見えた。
Rに破られたストッキング。
ぎゅっと丸まりながら外界から自分を守ろうとしている小動物みたい。
少し前の自分を見ているようで、その黒い物体を両手ですくってトラッシュボックスの中に入れた。
あなたは白。
私は黒。
いつもそう。
ずっとこれからも。
ちょっと眩しそうに、ちょっと照れたみたいな顔をして。
クリーム色のやわらかそうなフリースにピュア・ホワイトの上着の彼は物腰の柔らかい優しそうな人に見える。
実際、Rは優しい。
誰に対してもイジワルもしないし夜中でも人の相談にのってしまうような人。
でも意思は強固。
私は20年付き合ってRが決めたことを崩せたことがない。
私はRを見つけても手も振らず、「久しぶり」という声も意識して乾いた声にした。
オフショルダーの黒のニットに首元には灰褐色のグレー・ムーンストーンのネックレスの私は、可愛げの無いキツそうな性格に見えるだろう。
Rが微笑むたび片目を瞑ってムっとした顔をワザとしてみる。
私のコトを知り尽くしている彼の前では、どんなにイヤな女になっても平気。
だって最後には負けてしまうのが分かっているから。
今日も黒なの?
部屋に入って上着を脱ぎながらRがそう聞く。
「黒を選んでるんじゃなくて、黒が私を選んでしまうの」
そう言いながらクリーム色のフリースのRにハグしてもらう。
真綿に包まれたように気持ちよく、私の体の輪郭までもどんどん丸くなっていく。
私たちは一瞬だけ交差する直線みたいね。
こうして今、こんなに近くにいるのにまた次の瞬間から遠くに離れていってしまう。
それじゃぁ、、、、とRは答えた。
「グルっと一周したらまた会えるってコトじゃない?」
脱ぐのをためらっていた黒のストッキングは何の予告もなくRが破いてしまった。
私の高飛車なポーカフェイスも。
片方のピアスが外れたのも知らなかったし、いつの間にか外が雨になっているのも気づかなかった。
少しウトウトしている間にバスルームは湯気で満たされていた。
柔らかいオレンジ色明かりの中、Rがむせかるくらい湯気をたてて幸せそうにバスタブに入っている様子が分かる。
私を呼ぶために少し開けた戸から流れ出る白い湯気。
まだ眠いアタマを上げてバスルームへ行こうとしたら、何か黒い動物のようなものがベッドの脇に横たわっているのが見えた。
Rに破られたストッキング。
ぎゅっと丸まりながら外界から自分を守ろうとしている小動物みたい。
少し前の自分を見ているようで、その黒い物体を両手ですくってトラッシュボックスの中に入れた。
あなたは白。
私は黒。
いつもそう。
ずっとこれからも。
2007/01/26(金) | something erotic | トラックバック(-) | コメント(-)



